保育士の歴史

保育士の歴史を学ぼう!~「保母」「保父」を経て~

実は『保育士』という資格名称が誕生したのは1999年以降のことで、それ以前は保育に携わる資格を「保母」と呼んでいました。当時、保母の資格を有するものはほとんど例外なく女性であったとされています。

そして、1985年の男女雇用機会均等法の制定やジェンダーフリーの普及に伴い、徐々に男性の保母も増加。「母」という女性を連想させる言葉から、男性に対しては保母とは対象的に、「保父」という呼び名が使用されるようになりました。

しかし男性の場合、公式文書などの職業欄には「保母」という正式名称を記入しなければならず、当時の総務省行政監察局の行政相談に男性保育者から多くの意見が寄せられました。

これを機に法が見直され、1999年に保母の名称改正が行われたのが『保育士』の始まりとされています。

保育士資格は保母という女性を連想させる資格から、『保育士』という男女を問わない国家資格として、現在幅広い年齢層からの指示を集めています。

■参考:保育士

男性保育士の現状に関して

ドラマなどでも男性保育士の増加を取り上げていますが、その一方で「男性更衣室が無い」「トイレが無い」などの問題も施設によってはあるようです。

また、待遇面などでの格差が改善されていない場合や、男性の保育士への受け入れ体制が完備されていないことも多く、男性にとって保育士はまだまだ女性の職業としてのイメージが強いのが現状です(※注1)。

個人的には、保育や育児に関しても、「男性にしかできない保育」というものがあるはずなので、男性の保育士にも活躍の場が広がれば、児童保育に関してもっと幅広い指導ができるのではと思います。

男性保育士のドラマ

テレビドラマ:よいこの味方 新米保育士物語

あらすじ;
新人の男性保育士を題材にしたドラマ。主人公の鈴木太陽は、幼少期に母と死別した事が動機で保育士を志す。新人ゆえに些細な失敗も繰り返すが、周りの同僚や利用者の家族に助けられながら成長していく様子を描いたストーリー。


※注1:この項で挙げた男性保育士の待遇などについては、あくまでも個人的な見解を指しています。
実際は各保育施設により異なるかと思いますので、参考としてご理解いただければ幸いです。

保育園の歴史

子供

保育園の歴史は古く、1871年に横浜に開設された「亜米利加婦人教授所」が保育園(施設)の始まりとされています(日本人による託児所の設置は1890年が最古の記録として残っています)。

もともと、当時の託児所の定義は「子守りをしながら学校に通う子供たちを対象」に作られたもので、こうした託児所は全国各地に次々と設置されていきました。

やがて1900年代に入ると『公立の保育所』が設立(1919年)。救貧対策の一環として、大阪・京都・東京の順に設立されていくようになります。

そして1948年に「児童福祉法」が制定されると共に、正式に保育所が『児童福祉施設』として法的な施設として認可されるようになりました
また、その翌年には日本最初の保育士資格試験が実施され、保育士として働くためには国家資格を取得することが義務付けられるようになり、今日に至ります。

1948年以降、家庭の経済状況を問わず保育園は国が保証する福祉施設となりましたが、こうしてみてみると、当時は戦争や貧困などの時代背景によって必要不可欠な施設として設立されてきたことが分かります。

このページの先頭へ