チャイルドマインダーの歴史や、普及の経緯について

イギリスの子供部屋

チャイルドマインダーの歴史の起源は、古くはイギリスの産業革命の時代(18世紀半~19世紀頃)からとされています。

これは私見になりますが、急な産業の発展に伴い、イギリス各地で工場人員による子供の預託が日常化されたのが、チャイルドマインダーの普及の原因ではないかと思います。いつの時代もそうですが、やはり職場で子供の面倒をみるのは物理的に困難ですし、まだ幼い子供を家に残して働きに出るのも不安です。

おそらく、まだ当時は「子供を他所に預ける」といったことが一般的ではなかったことで、産業革命を期に、急速にチャイルドマインダーなどの保育機関の需要が高まっていったのではないでしょうか。最初の頃は、「手の空いてる家庭に子供を預ける」という、ライトな感覚だったのかもしれませんね。

現在のイギリスにおけるチャイルドマインダーは、家庭的保育の専門家として高い信頼を得ています。チャイルドマインダーによるイギリス家庭保育の割合が7割を占める(※2008年時点)ことから、そのニーズの高さが見て取れます。これは料金的な要因も大きく含まれていますが、価格面での差がそれほどない状態であれば、家庭的な保育を受けれるチャイルドマインダーのほうが、より保育に関してのメリットが高いと考えているからなのでしょう。

最近では、日本でもメディアなどでチャイルドマインダー資格が取り上げられることもあり、認知度は徐々に高まりつつあります。そして、子供を預ける児童福祉施設の不足や待機児童問題はまだまだ続きそうです。

イギリスとは環境も文化も当然異なりますが、子供を預けるという点では共通です。保育機関の一翼として、チャイルドマインダーは今後大いに注目されていくことが十分に予想できると思います。

イギリスからみた、今後のチャイルドマインダーの需要

笑顔の子供たち

イギリスにおけるチャイルドマインダーが、児童保育の重要な位置に置かれているのは前項の通りですが、その背景として、イギリス政府が積極的に「家庭的保育」の導入を推進したことが挙げられます。

これは1997年から2010年にかけて行われた政策で、当時不足していた託児所などの保育サービスを補填・充実させるといった目的でした。これにより、国家レベルでの支援体制が高まり、預ける側だけでなく、チャイルドマインダーにとっても、充実したサポートを受けることが可能となりました。

現在、イギリスでのチャイルドマインダーは現在7万人を超えるそうです(日本では約2万人)。定期的な査定制度や、預ける側の安心感を得るためのチャイルドマインダーのリスト化など、「質」と「サービス」の充実も徹底して行っています。

イギリスでの保育は、幼少期から子供を預けるのが一般的とされていて、およそ修学するまでの期間に、ほとんどの家庭がチャイルドマインダーに子供を預けるそうです。もともとイギリスは福祉活動には積極的ですし、チャイルドマインダーに預けることが主流とされているのには、それだけ信頼性が高いからなのでしょう。

尚、イギリスの保育費は世界的にみてかなり高いのですが、平均の保育園代として、イギリスでは週に約3万円、年間で150万ほどを負担しなければなりません。

労働賃金の面からみれば、最低賃金の値上げが続くイギリスであっても、チャイルドマインダーや保育士の給料はそれほど高くはないですが、料金にすると、保育園に預けるのもチャイルドマインダーに預けるのも、それほど大きくは変わらないそうです。ただ、あくまでも平均的な数値ですので、全てに当てはまるわけではなく、低く抑えている世帯がほとんどだと思いますが・・・。


ここまではイギリスの保育事情からみたチャイルドマインダー普及の経緯などを説明してきましたが、現在の日本でも、子供を預けるための保育サービスの充実が急務とされています。夫婦共働きの家庭が一般的になったことや、離婚率増加に伴うシングル・マザー、ファザーへの考慮など、これらは決して一過性の問題ではありません。おそらく、各家庭に安定して保育サービスを供給できるまで続いていくはずです。

そういったなかで、イギリスがそうであったように、日本でもチャイルドマインダーの需要も上がっていくかもしれません。もちろんイギリスとは国の事情も異なりますが、将来的には国家レベルでのサポートを受けれる日がくるのではないでしょうか。

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